“若い”ということ、それをほめられるということ
どうも情報系です。
突然ですが、この情報系は腐女子です。今年成人式を迎えましたが、10歳くらいの時からインターネッツというものに触れはじめ、11歳くらいの頃から“二次創作”というものを覚えました。
お絵かき掲示板に通ったり、小説掲示板に通ったり、モバゲーのサークルで二次創作小説を連載したり…いろいろな(今となってはメチャクチャ懐かしい)形で二次創作をしてきましたが、
15歳の時に本格的に二次創作というものを始めました。
13歳の時にはすでにHPつくって絵や文章を書いて交流したり、絵チャでわいわいしたりしていて、2007年当時、私のいたジャンルで13歳でここまでマジに二次創作をしているのは当時としてはそこそこ珍しく、年齢を明かすとたくさんの人から
“13歳には思えない~”とか言われたりしていました。
15歳の時にもそれは同じで、メジャージャンルのマイナーカップリングで活動していた当時も
“年上だと思ってました!”“情報系さんは若いのにしっかりしてる”
とかいろいろ言われてきました。早い話が、若いことを褒められてるんですよね。
13歳の時に培った失敗を踏まえ、ネットで“子供だと思われないような”言動をしていくうちに、そういう風に言われるようになったのかもしれません。
作品をアップして、誰かに紹介していただいたときもまず最初に言われるのは、
「情報系さんの年齢の時に私はこんなの書けなかった」
って言われるんです。10も20も年上の人から。
私が尊敬してやまない文字書きさんや絵描きさんから。
当時流行し出したTwitterでも私はそのジャンルのたくさんの大手さんからフォローバックをもらった。
当然私はそれにのぼせ上がってしまったし、どんどん作品を書くようになったし、16歳の時から同人誌も受験期間以外は欠かさずに出していたし、そうやって出した本の感想もたくさんもらったし、差し入れだって「ありがとうございました!大事に食べます///」なんて写メアップするときに、どうやったらもらったものが一枚に全部入るかって考えなきゃいけないほどたくさんもらってたし、
相変わらず私は“若いのにすごい”人だった。
それが変わってしまったのは、大学に入った18歳の時だった。
私はもう既に、若者の中では全然若くなかった。
二次創作をしていたって全然普通の年になってしまったし、
13歳の時から二次創作してたってなんにもえらくなかったし、
大学2年生になれば、私はもう普通の人になってしまった。
ランキングに入ったって、書いた作品がブックマーク100userを越えたって、
Twitterのフォロワーが増えたって、大手さんと話ができたって、
私は全然普通だった。普通の人だった。
私はそれに気づいてしまった。
「いや、20歳なんてまだまだ若いじゃん」って思われる方もいらっしゃるかと思います。
それはそうなんだけど、でもそうじゃない。
13歳と20歳の頃の私がいて、若いのは当然7年前の、13歳の私で。
20歳って言ったら、もう働いてる人だって当然いる年齢で。
「若くてすごい情報系さんはもうこの世にはいない」
大学に入って、作品を書く時間が減って、少し二次創作から離れたときに気付いてしまった事実。
勿論、私がジャンル移動して昔とは違ってオープンな交流を避けるようになったのもあるかもしれないけれど、
私はすっかり二次創作作品を描くことに、熱意を失ってしまった。
私は、「若かったからすごかった」
今は凡人、凡人以下。
そんな事実に気付いて、熱意を失って、作品を書くことに恐れを抱いて、
文章を書く自分が好きじゃなくなった作品には、
ブックマークが減った。
年齢を明かしていないのは、今も昔も変わらないのに。
今いるジャンルの方が、人口多いのに。
若さが売り、って言葉の意味を、何となく知ってしまった気がした。
消費者だけじゃなくて、商品そのものも“若さ”に縋っていたんだな、と思った。
“若いのにすごい”私が好きだったんだなあ、と思いました。
別に若いことでほめてくださった方々が悪いんじゃなくて。
“若い”というステータスが、一過性のものだと気づけなかった、若かった私が悪い…んだと思います。
4月から大学三年生になります。
もう全然普通の人になってしまった私ですが、いつかまた楽しく二次創作が書ける日が来るのかな、とぼんやり考えながら、本業とアイドルを眺めることを続けたいです。