ショートコント:自我

オタク女の一人ショートコント。

某アイドルのスキャンダルから学ぶ、アイドルの恋人のSNSの利用のイロハ

どうもはじめまして。某アイドルのスキャンダルにより、歴史的大敗を喫した者です。

ここでどうでもいい言い訳を一つしておくと、彼は私の担ではなかったけど、ゴコイチ担を兼ねていた以上、今、あのグループの歌を聴くことができないでいます。

いいんだ、そんなことはどうでもいいんだ。

 

今回は、そんなスキャンダルから学ぶアイドルの恋人としてのSNSの利用のイロハを、

私が大学で学んだこともいくつか踏まえつつレクチャーしたいと思います。

アイドルの恋人になった幸せなあなた、そうでないあなた、そしてなにより恋人がSNSをしているアイドルのあなたに、読んでもらいたい。

まあ、どう考えたって某元女優は相手が某釣りドルであることに気づいてほしい感じだったけど、逆に言えばこれから私が言うことをすべて無視すればあなたの恋人がアイドルであることに気付いてもらえます。実践して、どうぞ。炎上して事務所に別かれさせられても責任は一切負いません。

というわけで、いくつかレクチャーしていこうと思います。

 

0. 大前提として理解しておきたいこと

あなたの恋人は、アイドルです。アイドルには、特定厨が付き物です。

特定厨、ネットに明るくない人向けに、マス・メディアさんが書いた記事でときおり見かける言葉で言い換えるならネット警察みたいなものですかね。

普段は「今日推しがテレビで着ていたTシャツは〇〇というブランド」「今日担が話していた銀座のおいしい飲み屋は、▼屋という場所で間違いない」と、まあそこそこ平和的な感じ(ととらえるかどうかはあなたにお任せします)なのですが、スキャンダルとなると違います。

彼/彼女らの細かな情報分析が、大きなスキャンダルの外堀を埋める情報となっていきます。

これから書く文章には、その「特定」に繋がりうる情報がずらっと並んでいます。

というか、特定を積極的にやっている人じゃなくても詳細なweb上の情報を閲覧するだけで結構いろんなボロを見つけ出すことなんて簡単なんです。

見たことがあるでしょうか、巷での「Twitterで炎上した人物の出身地、本名、学校名が特定されて拡散されている」という姿を。

あれ、実は別にとくに難しいことはしてなかったりするんですよ。

あなたの書いたほんのささいな一言や写真、ほかの人とのやりとりを読み返すだけで、「あ、こいつ××市に住んでるんだ」なんてのは容易に特定可能なんです。

これを無視するかしないかは、あなた次第です。

 

また、もう一つ理解しておきたいのは裏切り者は常にどこにでもいる

ということです。こっそり鍵付きアカウントでアップしてもスクリーンショットをアップされればおしまい。

ラインのやり取りだって、他の人には見られないと思っているでしょう?

スクリーンショット撮られたらそこでおわりですから。

明確なソース開示さえなければねつ造と言い張ればそれまでですけど、そういうのが流出する時点で何かしら特定につながるソースがあることは肝に銘じておいてください。

 

 

 

 

1.写真をアップするとき

ブログ、ツイッターフェイスブック…webで何かを発信するときのお約束と言えば何といっても「写真」。

今日はこんなものを食べた、ペットが今日もかわいいモフモフ、こんなゲームにはまっている…そんな気持ちを伝えるのに、最近は大変便利な時代になりました。

てもとのちっちゃなハコ一つで、写真を撮って発信できる…

しかし、それが落とし穴です。

まず、大前提として

写り込みには気を付ける

これに限ります。 アイドルの恋人の顔や手脚はもちろん、私物の一切にも気を付けましょう。ファンは見ています。あなたの思っている以上にあなたの恋人を見ています。

これはほんのたとえ話ですが、何の変哲もない夕食が並ぶテーブルに、恋人の出した画集の表紙が反射してうつりこむ…なんてことはやってはいけません。

サンダルや帽子、など、小さなものにも気を付けましょう。ファンは「この〇〇、自分の担当/推しが着てた…!」なんてことにはすーぐ気が付きます。

それはなぜか? あなたの恋人のファンだからですよ。

 

また、意外に見落としがち?なのがジオタグです。

ジオタグとは、GPS機能付きのデジタルカメラや、スマートフォンで撮影した写真に付加される「画像の位置情報」です。

この写真をどこで撮ったのか、細かい緯度、経度まで記録されます。これらの情報は、ツイッターなどに投稿する際は削除されているようですが、ブログなどは違うようです。したがって、あなたが万が一「家のみなう♡」などとブログに書きおいしいお酒の画像をうpしようもんなら、そこからジオタグをたどられ、あなたのお家はGoogleストリートビューでお宅訪問が可能になってしまいます。これはアイドルの恋人でなくても気を付けたいところ。恋人とのスイートホームを燃やされたくなければ、ジオタグを付ける設定は解除しておくべきでしょう。

ジオタグについては、こちら

plus.appgiga.jp

 

2. アリバイ、個人の特定

これはもう情報リテラシーとかそういう範疇を越えてなんだか刑事さんが出てきそうな雰囲気になってきましたが、これもめっちゃ大事です。

というか、この辺は昨今の炎上しやすい自撮り・プリクラアイコンにしてる若年層なんかにも見てほしい…

アイドルの恋人としてSNSを利用する上で賢明なのは、「なうでアップしない

なうでアップすれば、その後Twitterを読み返され、「あ、こいつは〇月×日にどこどこにいた。この間のテレビで、担も××に行ったと発言していた…この二人、活動場所が同じだな…なんて感じに特定されてしまいます。

 

作家の時雨沢恵一さんの例が載ったブログを一部引用。

キノの旅」を書いてる時雨沢恵一先生フォローしてるのだけれど、時雨先生ってかなりTwitter投稿多いのね。時事問題にもテレビにも反応が早いし、ここ一年の一日の平均ツイートが45.15件と相当なヘビー利用者。好き放題に自由に書いてTwitter楽しんでるって感じなんだけど、

でも、個人情報はしっかり管理してる。

時雨先生旅行好きなのでたまにそうした内容をツイートするけど、

決して旅行先で「こんな料理食べたなう」みたいなことは書かない。

事前に行き先も書かない。

旅行から帰ってきた後になってから北海道に行ってきました」みたいに事後報告で済ませている。旅行での食事の写真も数日経って自宅に戻ってからツイートしたり。

バイククルマも好きらしいんだけど、前に所有してたもの写真を載せても現在乗っている車種は書かなかったり、と自分の出していい情報、出してはダメ情報をしっかり見極めて徹底してTwitter活用してて参考になる。

 

 

今回もその場で書いちゃうから特定やすくなるわけで、時間を置いて料理写真ツイートするならかなり難しくなるだろうし。自分が今どこにいるか?っていう情報インターネットで出すのは危ないので注意した方が良い。

anond.hatelabo.jp

この記事とか、オモコロさんの

omocoro.jp

この記事とか、めっちゃ参考になると思います。

冒頭で言ったように、些細な情報で特定って可能なんです。ネットって怖い。

 

 

3. アイドルの恋人という立ち位置を理解する

 

ここからはマジでネットリテラシー関係なく、あなたの倫理観に関することなのですが。

アイドルって、商品なんですよ。事務所ないしはプロジェクトの所有物なんです。

きらきら輝いて表舞台に立っている彼/彼女ら、あれ、商品なんです。

こんなことを書くと、アイドルをモノみたいに扱うな!って思われるかもしれないんですけど、事実そうなんですよね。お金稼ぎのために事務所が持っている商品の一つ。ジャパネットたかたでいうスチームアイロン。ニトリでいう、ちょっとおしゃれなサラダ皿。

アレらが輝くことによって、ご飯を食べて生きている人々がいるんです。

また、アレらの輝きに、お金を出している人たちがいるんです。

そういう関係で、アイドルっていう商品の立ち位置は出来ています。

そういうのを一切無視して介入し、「恋人」という立場になっているあなた。

何千何万、あるいは何億ものファンを差し引いてアイドルの視線を独り占めしているあなた。

彼/彼女らは、「アイドルであることで生きている」人々なんです。オフだろうがオンだろうが関係ない。それら全部内包して、アイドルって商品なんです。

もちろん、アイドルも人間である以上、プライベートの側面はもちろんある。でも、それを表に出しちゃいけない。

社会人が「仕事と私情は関係ない!」なんて怒られている場面、よくドラマとかでありますよね。あれ、アイドルも一緒ですから。

常に見られている人種である以上、すっぱ抜かれることって、「そういう記事でご飯を食べている人がいること」からしてみれば、ほんとうにしょうがないことではあるのですが…

じゃあ、どうしろって?

ファンに逃げ道を作る

というのが、あなたの役目です。

「推しが週刊誌にすっぱ抜かれた…!でもそれ以上の情報がない!恋人らしいTwitterアカウントもあるけど、大した特定にはつながらない…!」

「じゃあ、この情報は嘘かもしれない…!」

「この付き合っている相手は、すごくいい人かもしれない…祝福できる相手かもしれない…!」

そうファンに思わせ、あなたの恋人の「カスタマー」を一人でも減らさない。一社でも減らさない。そういう努力があなたには必要です。

逆に言えば、今回の某アイドルのように、

「こんなにSNSで情報がたくさんあるなんて…この女は脇が甘い、きっと途轍もないバカに違いない!」なんて思われたら、恋人以前に人間としてこれほど屈辱的なことはありませんよね。会ったこともない不特定多数の相手にバカだなんて決めつけられるだけでも悔しいのに、それによってあなたの恋人の評価までガタ落ちです。

「こんなバカを選ぶなんて…私の担はものすごいバカじゃないか!」なんて。

実際の頭の偏差値はどうこうとして、人を見る目をけなされたらたまったもんじゃあありません。

 

家ではあなた一人のものでも、外に出れば取引先や顧客がたくさんいる、商品の一つであることを、決して忘れないでください。

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

まあぶっちゃけ、SNSしなきゃいいまでのはなしなんですけどね。どうしてもしたいおくちユルユルなイマドキのあなたへ向けた、小さな記事でした。